日記
湯気の向こう側 「加古川でクジラを囲む、最高に粋な夜のお話。」
期待に胸を膨らませた、特別な「乾杯」
「お誕生日おめでとうございます!そして、部長昇進おめでとうございます!!」
開店直後の店内に、パッと花が咲いたような明るい声が響き渡りました。
本日初めてご来店いただいた、仲の良さが一目で伝わってくる5名様グループです。
ご予約の時間ぴったりに席に着かれ、間髪入れずに始まったお祝いの宴。
主役の部長さまを囲む皆様の表情は、これから始まる「美味しい時間」への期待でキラキラと輝いていました。
聞けば、当店を見つけてくださったきっかけは「クジラ」「加古川」という検索キーワードだったとのこと。
「クジラが食べたい!」「粕汁鍋が楽しみすぎる!」と、お鍋が運ばれる前からそのワクワク感は最高潮。
「まだかな、まだかな」と子供のように鍋を待つ皆様の姿に、主役の部長さまも一緒になって盛り上がっていらっしゃる。
その光景を見ているだけで、こちらまで自然と目尻が下がってしまいました。
一口の魔法と、深まる酒宴
いよいよお鍋が煮立ち、待ちに待った一口目。
「おいし〜い!!」
その場にいた全員が、弾けるような笑顔で声を揃えられました。
作り手として、これほどまでに嬉しい瞬間はありません。
あんなに美味しそうに、そして楽しそうに召し上がっていただけるなんて、料理屋冥利に尽きるとはこのことです。
お箸が進むにつれ、お酒も進みます。 ビールから始まり、焼酎、日本酒、そして泡盛へ。
お酒の種類が変わるごとに会話のトーンも深く、熱くなり、最後はシメの逸品まで余すことなく堪能していただきました。
「お支払いはさせません」—— 慕われる人の背中
宴もたけなわ、お会計の時でした。 素敵なエピソードの仕上げが待っていたのです。
伝票を手に取ろうとする部長さまを制して、部下の皆様が仰いました。
「今日は部長は支払わなくていいです!私たちがご馳走させていただきます!」
さらりと言ってのける皆様、本当にかっこよかった。 そして、そう言わせる部長さまの普段のお人柄が透けて見えるようでした。
これほどまでに心から慕われ、お祝いされる。
それはきっと、部長さまがこれまで注いできた愛情や信頼の形なのだと感じずにはいられません。
笑顔という名の「ご馳走」
お見送りの際、皆様の満足げな表情を見て、
こちらが「ご馳走」をいただいたような、温かい気持ちになりました。
美味しい料理とお酒を提供するのは私の仕事ですが、
そこに「最高の思い出」というスパイスを加えるのは、お客様自身の絆なのだと改めて教えていただいた夜。
素敵な昇進祝いの場に、当店の「クジラ」と「粕汁鍋」を選んでいただき、本当にありがとうございました。
また皆様で、あの賑やかな笑顔を見せに来てくださいね。
次はどんなお祝いを共にできるか、今から楽しみにお待ちしております。
